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介護はじめの一歩

介護はじめの一歩

ケース1 
 
夜、帰宅すると母親が電気もつけずに暗い部屋で座っていました。日中、一人では買い物にも行かないらしい。昼食も食べていないといいます。そういえば、ここのところ家事も疲れたといいあまりやらないことが多いようです。
 もしかして、やらないのではなく、できなくなったのかも…。ひょっとして認知症の始まりなのかしら?!

プロフィル:母・78歳 娘・50歳(独身・フルタイム勤務)

STEP1 じっくり話を聞く
STEP2 家族だけで悩まずプロに相談する
STEP3 認知症が疑われる場合は、医師の診察を受ける
STEP4 認知症と診断されたら
STEP1<じっくり話を聞く>

● お母さんの最近の身体の様子や、何か困っていることがないかをゆっくり話し合ってみましょう。

● 市町村が実施する介護予防検診を受けてみましょう。検診の結果、今後、要支援・要介護になるおそれが高いと診断されると、市町村の地域支援事業としての介護予防サービスが受けられます。この介護予防サービスには転倒骨折予防、閉じこもり防止、筋力トレーニング、栄養改善などのサービスがあります。

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「わが家で実践!簡単筋トレ法」

 また日中ひとりで話し相手もいないで家にいるために、気力が萎えている場合は、行政の福祉サービスやNPOのボランティアが話し相手になるサービスを行っているところがあります。外出の応援をしてくれるサービスもあります。前出の地域支援事業としての介護予防サービスには、閉じこもり防止のためのサービスもあります。

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● また思わぬ金銭トラブルに巻き込まれている場合もあります。家族としては、成年後見制度なども一応知っておきたいものです。

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「介護とお金」

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STEP2<家族だけで悩まずプロに相談する>

●介護保険を利用する

■「介護保険のサービスは子どもが同居していたら使えないんじゃないの」とか、「親が弱ってきたけれど、まだ歩けるから介護保険の申請はできないのではないかしら」という声を聞きます。まだまだ理解されていない面があるようです。

■介護保険はたとえ子どもと同居していても使えますし、まだ元気だけれど日常生活に支障があり、何らかの手助けが必要な高齢者も適用されます。    

■40歳以上の人は皆、介護保険料を納めています。介護が必要になったときに使うための保険です。健康保険と同じです。病気や怪我で病院に掛かる時、健康保険を使うのと同じように、介護が必要になったら介護保険を使えばいいのです。

■ただ、病院に行く時は健康保険証を持参すれば医療サービスを受けられますが、介護保険を使う場合は、市町村に要介護申請をして、認定を受ける必要があります。そして、介護判定の結果で要介護1~5までの要介護度が出たところで要介護度によって必要な介護サービスが受けられることになっています。要支援1、2と認定された場合は予防給付の対象となります。また、この介護判定で非該当、自立と判定された場合は、原則的には介護保険のサービスは受けられません。ただし、認定審査会で、「要支援・要介護になるおそれが高い」と判定されれば、地域支援事業として新たに設けられた予防サービス(筋力トレーニング、転倒骨折予防、栄養改善など)が受けられます。 
    
■また、2006年度からは、改正介護保険法により介護予防サービスが創設されました。これは軽度者を対象とする新予防給付と要介護になる恐れのある高齢者を対象とする地域支援事業の2段構えになります。
 新予防給付は筋力トレーニング、栄養改善指導、口腔ケアを柱に、保険師らが個々のニーズに合ったプランを立てることになります。
 地域支援事業は要介護判定で自立と判定された人や今後、市町村が実施する介護予防健診により認定された人を対象に転倒予防、閉じこもり対策、認知症予防などが実施されます。

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STEP3<認知症が疑われる場合は、医師の診察を受ける>

●認知症の初期においては、専門医にとっても難しいといわれます。早期に診断するためには、信頼できる医療機関を探して相談します。

■認知症を扱うのは精神科、神経内科、老人科ですが、それらすべての診療科に認知症専門の医師がいるとは限りません。また、専門医だけではなく、脳のCTやMRIなど画像診断のできる設備や心理検査のできるスタッフも必要です。

■専門の医師を探すには、かかりつけ医、保健所、市町村役場の高齢者福祉課の窓口で聞いてみるのもいいでしょう。

■身体的な病気やうつなどの症状で認知症のように見える場合もありますので、様々な医学的視点からのチェックも必要です。

■本人が受診を嫌がるときは家族だけでも相談に行きましょう。認知症であるかどうかはっきりしない場合は、老人性認知症疾患センターでも相談を受け付けています。

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STEP4<認知症と診断されたら>

●医師の説明は家族全員で聞く
□診断結果は家族や関係者一同揃って聞きましょう。本人にも正確な情報を伝えることはもちろん、本人が理解力を失っている場合は、関係者が情報を共有することで、今後の介護方針の混乱を防ぐことに?がります。

■認知症が進行し、行動から目が離せなくなったら介護者の生活も一変します。介護者が仕事を持ち、在宅介護ができない場合は施設入所が考えられます。認知症の場合は、認知症患者が数人で暮すグループホームという選択肢もあります。どんな施設を選ぶにしても、必ず事前に見学し、体験入所が可能であれば、体験しておくのも大切です。

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「介護Q&A」

■2006年度から市町村が指定・監督する地域密着型サービスが創設されました。これは認知症高齢者は環境が変わったり、人間関係が断絶すると状態が悪化することを懸念したもので、地域に小規模多機能拠点や認知症高齢者グループホーム、緊急時にホームヘルパーを派遣する夜間対応型訪問介護などのサービスがあります。

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