 |
おじいちゃん「高等小学校になると、昭和天皇の写真(ご真影)と、明治天皇が国民のめざす道として書かれた『教育勅語』、君が代、日の丸が何よりも大切だと学校で教えられたんだよ。
校庭には、校舎とは独立して建てられて、普段、御真影と教育勅語を保管しておく施設『奉安殿』があってね、その前を通るときは必ず最敬礼をすることになっていたんだよ」 |
 |
おばあちゃん「学校では1年に4回、たいせつな国の祝日があってね。 1月1日の新年、2月11日に紀元節(今は建国記念日)、4月29日の昭和天皇誕生日(今はみどりの日)、11月3日の明治天皇誕生日(今は文化の日)の4回なの。その日は学校の講堂にあつまって儀式があったのよ。 |
 |
はな「どんな儀式だったの?」 |
 |
その日は、ふだんとちがういい洋服を着て学校に行くの。 校門はきれいにそうじされて、門のところには日の丸が掲げられていたわ。講堂には天皇陛下の写真が飾られて、その前で真っ白い手袋をはめた校長先生が教育勅語を読むのよ。
教育勅語は4年生の修身の教科書の冒頭に書かれていて、5年生になると全員全文を暗記させられたの」 |
 |
おじいちゃん「朕(ちん)惟(おも)フ(う)ニ 我(わ)カ(が)皇祖(こうそ)皇宗(こうそう) 國(くに)ヲ肇(はじ)ムルコト宏遠(こうえん)ニ 德(とく)ヲ樹(た)ツルコト深厚(しんこう)ナリ
から始まる長い文なんだよ。意味はわからなかったけど、今でもおじいちゃんは全部いえるよ」 |
 |
とう太 「むずかしいね。小学生が覚えたなんて信じられない!」
おじいちゃん 「それと、儀式が終わった後に必ず紅白のおまんじゅうが配られたんだよ。甘いものはめったに食べられなかったからとても嬉しかったなぁ。」 |