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ちなみに、当時の夫の要介護度は2、週3回のデイサービスと月1回程度のショートステイを使っていました。担当するケアマネジャーは「介護者側の疲れを取り除く狙いもあった」と述べています。
しかしながら、精神的ストレスが限界に達した妻は、06年が明けたあたりから精神的な不調をきたし、不眠や幻聴・幻覚に悩まされるようになります。追い討ちをかけるように、夫の要介護度が4まで悪化し、それとともに将来を悲観する傾向も強まっていきました。
夫の要介護度の悪化にともない、デイケアは日曜日以外ほぼ毎日、ショートステイも週1回にまで利用を増やしたといいます。その一方で、妻の抑うつ状態はさらに強まり、5月を過ぎたあたりから「死にたい」と考えるようになり、親族への遺書も何度かしたためていたこともわかりました。
そんな時、家の前で道路工事が始まることになり、妻は「デイケアの送迎車が家の前まで入って来られないと、サービスが受けられなくなるのではないか」と思い込むようになります。妻はケアマネジャーに長期入所できる施設はないかと相談しましたが、すぐに入所できる所はなかなか見つかりません。
そして、犯行当日の7月10日を迎えます。ショートステイ明けで戻ってきた夫の前に座り、妻は「一緒に死のう」と切り出しました。夫も妻の気持ちを理解していたのでしょうか、「(一緒に死んでも)いいよ」と答えました。一方で、「お前が死んでしまえば親族が悲しむ。生きていればいいこともある」と言ったそうです。(なお、夫が殺人を承諾したかについては、判決では否定的な見解を示しています)
やがて夫が布団に横になると、妻は押入れから古い包帯を取り出し、それで夫の首を絞めました。マヒ側ではない方に立ち、「夫が抵抗したら止めるつもりだった」といいます。
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