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(10)高齢期の生活習慣病を予防するには(1)
脳卒中を予防しよう!
担当:渡辺修一郎
脳卒中(脳血管障害)は、寝たきりの原因疾患のおよそ3割を占め、生活機能を低下させる疾病の代表格と言えます。
脳卒中には、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、動静脈奇形からの出血などがありますが、高齢期にとくに問題になりやすいのは、脳内の血管が詰まることによる脳梗塞と、脳内の血管が破れることによる脳出血です。
脳卒中は、危険因子と予防の手段がかなりわかっている病気の一つです。
<表1>に主な脳卒中の危険因子を示しました。
高血圧症の予防のうえでは、まず、血圧を定期的に測定し自分の血圧を知ることが最も大切です。また、減塩は高血圧症の予防にも治療にも有効です。1日10g以下が目標ですが、減塩の際には食欲や食事量が減らないよう、出し汁やレモン汁、食酢、香辛料、減塩しょう油などをうまく使うなどして、味付けを工夫する必要があります。
さらに、新鮮な野菜や果物を十分食べ、カリウムが不足しないようにしましょう。アルコールは血圧を慢性的に上げる作用がありますので、日本酒換算で1日1合までにしましょう。
軽度の運動を定期的に行なうことも、高血圧症の予防にも治療にも効果があります。運動を始めて数か月か半年後くらいから血圧が下がってくる場合が多いようです。
また、喫煙は動脈硬化を進めますので、早いうちにやめましょう。70歳を過ぎても喫煙している人は、そうでない人に比べて寿命が短くなることもわかっています。
心房細動という不整脈のタイプや、脱水、心不全状態は、心臓や血管の中に血のかたまりをつくりやすくします。健康診断などで、心房細動や心不全を指摘された場合は、近くの医療機関を受診し、治療を受けましょう。
高齢期になるとのどの渇きを感じにくくなるので、脱水に陥りやすくなります。朝昼晩の食事の際には、コップ1~2杯の水や茶を飲むようにしましょう。
また、運動や入浴の前後にも水分補給を忘れないようにしましょう。ただし、心不全がある場合には、水分の過剰補給にも気をつける必要があります。
<表1> 是正・管理可能な主な脳卒中の危険因子
1.高血圧症
2.心房細動(不整脈の一種)
3.脱水
4.心不全
5.糖尿病
6.アルコールの常飲
7.喫煙
8.カリウム欠乏
9.悲しい出来ごと(死別、失業など)
10.〈予防因子)運動習慣
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