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遠距離介護について、どちらかというとネガティブなことを中心に書いてきたかもしれない。
今さら言うのも何だけれど、遠距離介護は、決して大変なことばかりではない。
ときどき会えるから、親に優しくできる。親だって同じだと思う。子に優しくできる。親子だからけんかになることもあるだろうけれど、普段は離れて暮らしているので冷却時間を持つこととなり関係がこじれにくいとも言える。
親も子も住み慣れた地域で住まい続けることができ、仕事や趣味を継続しやすいし、地元の友人との交流が断絶されることもない。
どうせするなら、ポジティブな気持ちで望みたい。無理のし過ぎ、抱え込み過ぎは「共倒れ」を招く。できることを、できる範囲で行う。通いの介護でがんばり過ぎて、胃に穴があいたという人、心の病になったという人、いろいろな人と出会ってきた。
以前インタビューしたけいこさん(50代)の言葉が印象に残る。「1番大切なのは、自分と自分の同居家族、2番目に大切なのは自分の親、そして3番目に大切なのは連れ合いの親」。
私もけいこさんの意見に賛成!
迷うことがあったら、この言葉を思い出すようにしている。自分自身が肉体的にも、精神的にもへたってしまったら、自分自身の暮らしが滞り、親のケアを考えるどころでなくなってしまう。とはいえ、現実にはなかなか難しいのかもしれないけれど。以前、セミナーでこの話をしたら、「うちの亭主にこんなことを言ったら、ぶっとばされる」と言った女性がいたっけ・・・。言葉にすることがよいかどうかはケースバイケースかもしれないけれど、ひそかに決意したい。
「無理をしすぎない」という判断は時として、親の思いに反することとなるかもしれない。
たとえば、親は子の帰省を心待ちにしているのに、子が帰省を間引いてしまうと、親はがっかり落胆することとなる。
けれども、長いスパンで考えれば、自分が倒れないことが基本条件。困ったことが起きた場合、その問題を「点」としてとらえるのでなく、「点」の向こうに「線」が続いていると考えたい。今さえ乗り切ればいいというわけではない。
主宰する「離れて暮らす親のケアを考える会パオッコ」は、2005年春、NPO法人パオッコとして新たな出発をきる予定。思いは、親子それぞれの暮らしを大切にした遠距離介護の子世代応援団。悩んでいる前に、情報を上手に集めて活用しよう。仲間の存在と知恵はとっても心強い。
離れて暮らす親のケアを考える会 パオッコ
http://www.paokko.org/
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