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久田恵の介護録

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(5)介護はいつやってくるかわからない!

 最近30代女性に「介護不安症候群」なるものがはびこっているそうです。

 親の介護が降ってきたら、ああ、私、どうしよう、仕事できる? 結婚できる?子ども生める?

 どうもこの不安は「結婚しないかもしれない女性たち」のパラサイト・シングルにことさら顕著のようです。娘が結婚せずに家に居着いていれば、親の方もつい「この娘が、将来の我が家の介護要員ね、今のうちに面倒みて、恩を売っておこう」との野心を抱かないとも限りません。

 知ってます?家に居着いている娘を、世間では(いや、私の近辺だけか?)青大将娘と言うのです。

 実は母が倒れて介護生活に入ったのは、私も30代(はい、ぎりぎりですが)。子連れで実家に出戻ってきて、さあ、パラサイトしよう、ともくろんでいた最中のことでした。

 そんなわけで、心の準備もできていない突然のことだったので、すっかりパニックを起こしてしまったことでした。もし、同居する父が、私と息子を扶養してくれると言ったら、即刻、仕事をやめてしまっていたにちがいありません。

 が、振り返って思います。

 介護のために自分のやりたいことや、人生の目標を決して犠牲にしてはならないと。犠牲にすると、必ず悔やみます。介護をする日々が、ますますつらく、哀しいことになってしまいます。

 そうです。介護は3年続くか、5年続くか、10年続くか、将来を予測できないのです。いいえ、予測することそのものが許されないのが介護というものなのです。

 これだけに専念する道を選ぶことは、介護をする側にとっても、される側にとっても、怖いことです。

 ぜひともそれを知っておいて欲しいと思います。

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