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首都ダッカ |
インド亜大陸の東端に位置する水と緑の国バングラデシュは、大ガンジス川、ブラフマプトラ川のデルタ地帯に広がり、日本の北海道の約2倍に当たる面積の土地に、約1億5000万人という日本より多くの人びとが暮らしています。
かつては雨季の大洪水が運んでくる肥沃な土壌による豊かな農村地帯として知られ、タゴールの作詞作曲による国歌に歌われたような「黄金のベンガル」であり、またムガール帝国時代はインドの穀倉と称せられたほど、緑豊かな国でした。
1833年インド亜大陸の国々はイギリスに支配されましたが、激しい独立運動の結果ついに1947年独立を果たしました。
そのとき、宗教上の問題からヒンドゥー教地域はインド、イスラム教地域はパキスタンとして分離独立することになりました。
独立の模様は、当時のことを描いたドミニク・ラピエルの有名な小説『今夜、自由を』にも描かれていますが、激しい混乱を招き、多数の難民を出しました。
パキスタンはインドをはさんで東西に別れてスタートしましたが、東西のパキスタンは地理的にも民族的にも文化的にも大きくかけ離れ、結局、1971年、東パキスタンはバングラデシュとして独立しました。
その際、多くの犠牲を払って独立を達成しましたが、経済状況は好転せず、世界の最貧国とされて今日に至っています。
かつては豊かな穀倉地帯だったバングラデシュですが、現在は大きな人口を抱え、貧困にあえいでいます。その様子は、有名な映画監督サタジット・レイの映画「大地の歌3部作」に美しくも悲しく描かれているのでご存じかもしれませんが。
しかし、経済的に貧しくても、文学、音楽、美術の分野では古くから歴史と伝統に育まれた豊かなバングラデシュの人々は、ベンガルの文化圏(バングラデシュ、インドのベンガル州)として今なお、世界的な詩人であるラビンドラナート・タゴールを生み出したという高い誇りに支えられ生きています。

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