当サイト「全国けあ最前線」の中に「各国大使館で聞く わが国の高齢者の暮らし」というコンテンツがあり10カ国の大使館を訪ねています。
http://care-comi.com/hanashi/kaigai/kaigai43.htm
その最初の質問が「お国では、何歳くらいからお年寄りと呼ばれますか?」というもの。我ながら、個人差が大きいだろうし愚問だなぁ、と思いながらも毎回聞き続けています。
なぜか。そこから見えてくることがあるからです。たとえば先進国は、だいたい「お年寄り」は65歳くらいから。またケニアの平均寿命は男性60歳、女性65歳くらいですが、お年寄りと呼ばれるのは60歳くらいからと、世界中ほとんど変わらないようです。
こうしてみると「お年寄り」とは、「社会的な年齢」ではなく、「肉体的な年齢」なんですね。
しかし「お年寄り」と違って、「高齢者」は「社会的な年齢」のようです。
日本では、高齢者比率が年々増加し、2050年には65歳以上の人が約35%になるらしい。(MIC,2005年のデータ)
日本中、高齢者がいっぱい!!と思ったら、どうやらそうはならないようです。
なぜなら、65歳以上の人が25%も占めるようになると、「高齢者」の年齢を引き上げることになるというのです。
「『老人』として範疇に入れる人口の割合は、集団の中で一定の割合以上超えないように社会の中で人々の認識を組み替えることで対応すると考えられる」と波平恵美子さんが『暮らしの中の文化人類学』で述べています。
そうか。社会の都合で「高齢者」はいつでも変更できるのね。
そういえば、知り合いの77歳になる方が、101歳のお母さんを介護していて、「私だって周りから面倒見てもらう年齢なのに、おばあちゃんのおかげで年寄り扱いしてもらえない」ってぼやいていました。
「お年寄り」になるのも、やっぱり社会が認めてくれないとだめなのね。