眼科(2)
逆さまつげ、老人性の黄斑変性症、
糖尿病網膜症に注意
千葉県市川市 栗山眼科 栗山 茂
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■逆さまつげ
高齢者が気をつけたいのが逆さまつげです。皮膚は年齢の変化により弛んできますが、とくに上の瞼、眼瞼は組織が弛みやすく、年とともに瞼が落ちて来て、瞼がふさがるようになる、あるいは、その重みに耐えきれず、まつげが反対側に向いてしまうということがあります。また、若い頃にトラホームを患った人は、瞼の一部分が歪みひきつれを起こすことから、逆さまつげになる場合が多いようです。
逆さまつげの場合は絶えず目に当たっているので、目やにが多くなるとか、黒目の表面に傷がつくので、目がショボショボして涙が出る、あるいは、涙が多いためにまぶしがるという徴候があります。介護している家族も注意して見てください。高齢者は涙の分泌が少なくなるので、逆さまつげなどから結膜炎を起こす場合もあります。
■老人性の黄斑変性症
最近、多く見られるのが黄斑変性症です。これは網膜の中心の黄斑という場所が弱ったことにより生じるもので、欧米に多く、最近、日本でも多く見られるようになりました。原因は不明ですが、食生活の欧米化も一因ではないかといわれています。
初期の症状は視力の低下、物が歪んで見える、小さく見える、または、大きく見える場合もあります。進行すると視野の中心が見えなくなりますが、失明することはありません。60~70代から出てくる病気ですが、若い頃に中心性の網膜炎を患った人はなりやすいので、注意が必要です。治療法は確立されていないのが現状ですが、手術をする場合もあります。
■年間3000人が糖尿病から失明
お年寄りは合併症を持っているケースが多く、糖尿病の網膜症であるとか、高血圧性の網膜症であるとか、全身の疾患から眼底出血を起こすこともまま見られます。とくに、糖尿病によって失明する方は年間3000人といわれ、日割りにすると、1日に10人の方が失明しているということになります。糖尿病は成人病といわれ、現代病として患者数は増えていますが、糖尿病網膜症で失明に至らないためにも早期発見、早期治療が大切だと思います。
ともあれ、視神経や網膜は張り替えがききませんので、傷んだら傷んだまま一生を送るしかありません。緑内障にせよ網膜症にせよ、早期発見し、進行しないようにすることが必要だといえるでしょう。
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プロフィール
栗山 茂(くりやま しげる)
昭和43(1968)年 神奈川県川崎市生まれ
聖マリアンナ医科大学卒業
平成12(2000)年5月 栗山眼科開業
所在地
郵便番号272-0015
千葉県市川市鬼高1-1-1 ニッケコルトンプラザ2F
電話番号 047-314-2112
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