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人の顔色とか表情はその人の身体全体の状態を忠実に表しています。ことに十分にコミュニケーションが取れない相手の場合は、顔を見ることで体調の変化や気分の良し悪しを知る手立てになります。
<顔色・表情>
顔色は悪くないか、苦痛、不快、不安な表情を見せていないか、ぼんやりしていないかを観察します。
顔色の変化で疑われる症状
- 蒼白
貧血。まぶたの裏の結膜の色が薄いピンク色になる。
- 赤い
発熱、薬の副作用、アレルギーの可能性もある。
- 黄色
黄疸。肝臓、胆のう、胆道疾患、胃や腸の出血。黄疸は全身の皮膚や粘膜に現れるが、真っ先に現れるのが顔。目の結膜が黄色くなっていれば黄疸。
- 黒い
慢性的な肝臓疾患、悪性の貧血、進行性のガンなど。精密検査が必要。
- 茶色い
慢性的な腎臓疾患
<皮膚・唇>
肌の色艶、弾力性、赤くなったり青くなったりという変色はないか、痒みはないか、発疹、むくみはないかどうか観察します。
- 皮膚がかさかさしているとき
まず脱水を疑い、皮膚疾患(真菌症、脂漏性湿疹)なども考える。脱水であれば、迅速な水分補給が必要。皮膚疾患であれば、軟膏などの加療
- しわの非対称
脳卒中などが疑われる。顔のしわはふつう左右対照に刻まれているが、脳卒中の場合は、顔面表情筋が麻痺し、うまく動かせなくなるため非対称となることがある。
<口>
唇が黒ずんだり、乾いたりしていないか、口角や口内がただれていないか、舌や歯茎の色はどうか、口臭の有無を観察します。
- 唇が紫色のとき
呼吸障害、循環器障害。唇が暗紫色になっている状態をチアノーゼという。血液中の酸素が欠乏した時に現れる。また、寒冷刺激に長時間さらされたときにも生じるが、この場合は気温ににより血液の循環が障害されて起こるもので、暖かな環境に身体を移せば正常に戻るはずである。
- 唇の乾燥
発熱、部屋の乾燥、ビタミンB群の不足。唇の乾燥の原因は発熱や空気の乾燥によることが多いが、発熱もなく、空気が乾燥していないのに唇が乾燥するのはビタミンB群の不足の場合もある。食事の偏りを防ぎ、新鮮な野菜や果物をとるようにする。
- 口臭
咀嚼や嚥下が不自由になると、口の中は食物の残りかすで汚れがちになる。口臭の多くは口腔ケアの怠りが原因。在宅ケアの現場では部屋の臭いの原因は口臭だったいうことは少なくない。口腔ケアは本来ケアの基本の「き」であるが、その重要性が十分に認識されていない。
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