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高齢者の平熱は低め 微熱でも注意が必要
成人の体温は36°C~37°Cですが、高齢者の場合はそれより0.2~0.5°Cほど低めです。そのため微熱であっても病気の可能性もあるので注意が必要です。ただし平熱には個人差があるので、平熱を知っておくことが大切です。体温は運動や食事、発汗などでも変化します。また、朝は低く、夜は高くなる日内変動があり、その差は1°Cといわれています。そこで、起床時の体温を基礎体温として、体温測定の基本とします。普段から毎日、決まった時間に体温を測定し、グラフをつけておくと体調変化の参考になります。
正しい体温の測り方
●腋窩(えきか)検温法
腋の下に体温計を挟んで検温する方法
左右の腋窩で0.1~0.4°Cほど異なるので、測定する側を決めておく。
腋の下が汗ばんでいると不正確になるので、タオルでよく拭いてから検温する。
麻痺のある人では、麻痺側の体温が低い傾向があるので、必ず健側で測定する。ただし、麻痺があっても自分で測定できる人は、当然、麻痺側の体温を測る場合が多くなる。
皮膚病で炎症があると体温が高くなるので留意する。
●口腔検温法
体温計を口に挟んで検温する方法。
腋窩に比べ短時間で効果的な体温測定が可能。ただし、意識のない方には危険な場合もある。
●直腸検温法
肛門に直腸用体温計を差し込んで検温する方法。肛門から6cmのところの直腸温がもっとも完全な体腔の温度とされる。直腸温と腋窩温には約1°Cの差がある。
発熱の型から疑われる病気
発熱とは安静時に37°Cを超えた場合をいいます。発熱しているときは1日に4回、6時間毎に体温を測定し、グラフにつけておくと発熱のパターンが病気の診断基準の参考になります。
| ●間歇熱(かんけつねつ) |
平熱と発熱を繰り返す。マラリア、敗血症、悪性リンパ腫が疑われる。 |
| ●弛張熱(しちょうねつ) |
平熱になることはないが1°C以上の差で上昇、下降を繰り返す。敗血症、ウィルス感染症が疑われる。 |
| ●稽留熱(けいりゅうねつ) |
39°C前後の高熱が何日も続く。腸チフス、脳炎、重症感染症が疑われる。 |
安易な解熱剤の使用は危険
体温調節は脳の視床下部にある体温中枢が司り、発熱はその体温中枢が何らかの目的をもって起す生理現象なので、むやみに解熱剤を用いるのは危険な場合もあります。
とくに高齢者の場合は脱水でも発熱しますので、脱水の治療をおろそかにして解熱剤を使うのは危険です。高齢者は脱水状態になりやすいので、発熱した場合は、まず脱水状態の有無の確認が重要です。
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